少ない音数で頑張る方法(chiptune)

やっほー!ギガデクだよ。
久しぶりに文を書くよ。

最近「ギガデクのchiptuneはゲームボーイ2台なの?」とかそういう質問をたまにされるんだけど、そんなこと無いよ。ゲームボーイ1個だよ。

でね、ゲームボーイって音最大で4つしか出ないんだけど、最近いろいろ工夫して4つ以上に聴こえるように頑張ってるんだ。
その方法を書いていくね!

シンバル、スネア、ハイハットはノイズの1chだけ

普通のDAWだとドラムだけでトラック数めっちゃあったりするよね。
でも、chiptuneでは1個しか使わないんだ。
シンバルもスネアもハイハットも全部、音程や音の長さを変えただけのノイズだけでやってるよ。

キックとベースは同じチャンネルで!

シンセサイザーとかに詳しい人はわかるかもしれないけど、
キックって、高い音から低い音に一気にピッチを下げることによって
「ドン!」って音にしているんだ。
ここが音楽始めたてのchiptuneの人が「キックの音がわからない」って苦労するとこ。
キックとベースを同じチャンネルで作ることによって、
サイドチェインじゃないけど、キックとベースの音が絶対かぶらないから
埋もれにくくなるんだよー。

人の耳の性質を利用する

今までのやつで、シンバルとか用のチャンネルで1個、
キックとベースのチャンネルで1個合計2個チャンネル使っちゃったから
あと2個しか余ってないね。
この2個のチャンネルでメロディとかを作るんだけど、
どう頑張っても2和音しか出せないよね。すごく悲しい。

そこで、人の耳の錯覚を利用するんだ。

和音を鳴らす

1 ド ■■■■□□□□
2 ソ ■■□□□□□□
(黒いとこが音が鳴ってるとこ)

って音を出すと、ドとソの和音が鳴ってることになるね。
でね、ここが工夫のポイントで、最初にドとソの和音が鳴ってると、
人はどっちかの音が残ってたら「まだその和音が続いてる」って勘違いしちゃうんだ。
だから、最初の4つのとこまでは「ドとソの和音」ってみんな認識しちゃうけど、
実際には最初の2つまでしか和音じゃない。
だから、2 のソの音の3個目とか4個目で他の音を出すと、
「ドとソの和音が鳴りつつ、他の音が鳴ってる!」って感じに聴こえるんだよ。

音は続けない

ド ■■■□■■□□

最初の3つめの■までは音量を「7」とかで出して、後の2つは「5」くらいで出して、
白い□のとこでは全然他の音を出すようにしてるよ。
これ、図にすると「ドの音は2回鳴ってるじゃん!」って感じだよね。
でも、実際に聴いてると、「ドの音はずっと続いてて、それに他の音が鳴ってる!」って
感じに聴こえるんだよ。
これを利用すると、1つのチャンネルで伸ばす音が多いメロディと、細かいメロディを同時に鳴らすことができるんだ。
最近僕はこれをよく使ってる。

最近僕はこんな感じでなるべくたくさん音が鳴ってるように聴こえるように頑張ってるよ!
それでも「ここにこういう音を足したい…」って思うことはあるんだけど、
chiptuneは工夫と諦めだよ!
工夫することと諦めることが好きな人以外は
素直にDAWでかっこいい曲をたくさん作るといいと思うよ。